小声文庫について

本サイトは、合同会社小声(代表社員:須藤崇規)が収録に携わったパフォーミングアーツ作品を検索できるデータベースサイトです。
(法人設立前に須藤崇規が携わったものを含みます)

小声では、文化芸術の普及・振興を映像の力を通じてサポートしています。なかでも記録映像は小声の事業の柱のひとつとなっています。
しかし、その成果である記録映像そのものは、さまざまな権利関係の都合上、公開できないことが多いです。

種々のハードルを乗り越え映像を公開することは、舞台芸術の普及の手助けとなる。小声ではそう考えています。
単に過去の作品にアクセスできるというだけでなく、見る時代・場所によって作品への距離感は変化し、見るたびに新しい発見があるからです。個々の作品を、点ではなく繋がった線として考えることもできるようになり、アーティストの思考の変化が見えてきます。時間的・空間的に遠い作品は、鑑賞者を新たな視座に連れて行き、社会的な課題や世間の関心も見えてきます。そして、その広い視界はいま現在の社会を反省的に見つめることにも繋がります。過去を通じて今が見えてくる、それがアーカイブの力です。

だから、一つでも多くの映像を公開したいのですが、公開に必要な権利等をクリアにすることは小声だけの力では難しいです。
なので、せめて記録映像の目録を公開することで、記録映像の公開に少しでも興味を持ってもらえたら、そう願ってこのサイトを作成しました。

そしてもう一つ、このデータベースを作成した大きな動機があります。
それは、記録映像の制作に携わるスタッフたち、特にカメラマンみなさんの存在を知ってもらいたい、ということです。

劇映画やドラマ・CM・MVなどの撮影は、基本的に監督がOKを出しながら進行します。
それに対し、舞台収録、特に小劇場の場合は本番中に指示が届くような撮影方法を採ることができないことが多いです。もちろん、監督から事前に撮り分け(いつだれがなにを撮るか)を指示されますが、カメラマン一人ひとりの技術や感性が、その指示以上に完成品のクオリティを大きく左右します。
一方で、そのようなカメラマンの創造性が認められる機会は、決して多くありません。フライヤーやウェブサイトへの記載がないこともしばしばです。

そこで、収録に携わったカメラマン・スタッフの名前でも、ちゃんとした検索結果が出るデータベースを作成したいと考えました。実績を公開することで少しでも映像制作に携わる方々の助けになれば、これほど嬉しいことはありません。

ぜひ、お気に入りのカンパニー・アーティスト・演出家・振付家・俳優・ダンサーの名前で検索してみてください。一つぐらいは小声が収録した作品があるかもしれません。
そして、その作品の収録クレジットにある名前も、ぜひ検索してみてください。
思いがけない繋がりや発見が見つかるかもしれません。
その繋がりこそが、作品が時代を超えて作り出した価値だと思います。

映像ディレクター 須藤崇規

当サイトに掲載されている情報について

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