出演者0人、観客参加型ダンス作品[DANCE HOLE]のアイデアを元に、SCRAP/リアル脱出ゲーム[アンドロイド工場からの脱出]の共同演出を手掛けた冨士山アネット・長谷川寧による新作は、何も見えない、霧で覆われた架空の国に観客が一人ずつ入り、各々の主義によって分かれた国を取り戻す為に動いて行くイマーシブ(没入型)・シアター。視界を奪われ分断された参加者達が、やがて見出す自身、国家、社会とは。
「國」と言う文字は、当時中国の皇帝が國という文字の中にある「或」という文字が、「惑う」という意味に通じる事を嫌って変えた、と言われている。でも元々「国」なんてものは人々が集うもので、人々が集えばそれは惑うものだと思っているし、だから世界各地で内戦や分断が常に起こっている。そう、四角に覆われた中でみんな常に惑っている。
https://fujiyamanet.wixsite.com/fognation
国なんてものはそもそも一つの土地を、此処からは別の国と線を引き、最初に分けたルールを遵守しているだけだと思うのだけれど、そこにより文化が生まれ、違いが生まれ、私達に多様性が生まれた。
日本は島国で、隣国との境界は基本判り易い(そうでもないグレーゾーンも多々あるのだけれど)。だけれどじゃあこれから先、分断は起きないと言えるのか?
そんなおぼろげな、且つ何か確信めいた思いから、本作品を始めてみようと思います。
長谷川寧
- 公演名
- 冨士山アネット『霧の國』
- カンパニー
- 冨士山アネット
- 公演日
- 2019 年 02/10-02/12
- 場所
- The Hall Yokohama
- 公式URL
- https://fujiyamanet.wixsite.com/fognation
- クレジット
- 構成・演出・振付:長谷川寧
音楽監督:吉田隆弘
共同創作:綾門優季(青年団リンク キュイ)
石本華江
富樫多紀
長尾望
舞台監督:高橋淳一
映像 :竹崎博人(FlatBox)
照明 :中山奈美
音響 :和田匡史
サポートクルー:浅田麻衣
坂本慶介
さとうあい
志水琴音
永瀬安美
はらだまほ
akari
杉山絵理
富田千草
宣伝美術:太田創 (01Ga graphics)
制作協力:菅井一輝 (officecassini)
制作 :上原絵美
木下美和
秦元樹+冨士山家
助成 :芸術文化振興基金
レジデンス協力:豊橋市
穂の国とよはし芸術劇場PLAT
協力 :急な坂スタジオ
公益財団法人セゾン文化財団
COHSA SHIBUYA
主催 :冨士山アネット
- 撮影クレジット
- 撮影:須藤崇規
小西楓
三上亮
編集・監督:須藤崇規 - 映像公開
- 非公開
- 映像公開URL
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- データ