今作は2021年12月、libido:Fシリーズにおいて創作された「libido:F:最後の喫煙者」を急な坂スタジオにて再構築しリクリエーションするものである。
この1年で様々なことが変わった。
「最後の喫煙者」は戦後日本を代表する作家、筒井康隆氏によって1987年に発表され、健康ファシズムの暴走とそれによる差別と排他の結果起こる「小さく⇄大きな戦争」を描いている。
すぐれたSF作品はしばしば未来を予見する。世界が豊かになろうとするとき、ひとは時に暴走し、自己と他者の境目が曖昧になり、誰かが誰かの自由を制限することがある。その代償は時に取り返しがつかない。どんなに些細で、有用的でなくても誰かの自由は交換不可能である。小さな綻びは戦争やテロにまで発展する。ひとはあくまでも愚かに繰り返す。
過去は回帰し、反復し、幽霊となっていまに現れる。そんな”いま”とその微かな果てを煙草の煙を燻らせつつ描いてみる。




- 公演名
- 急な坂ショーケース Vol.3_緒方壮哉「最後の喫煙者」
- カンパニー
- 公演日
- 2022 年 12/14 - 12/18
- 場所
- 急な坂スタジオ
- 公式URL
- https://kyunasaka.jp/archives/8553
- クレジット
- 原作:筒井康隆「最後の喫煙者」(新潮文庫刊『最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1』所収)
構成・出演:緒方壮哉
構成・演出:岩澤哲野
衣裳:永瀬泰生(隣屋)
照明:松田桂一
映像オペレート:大橋悠太
協力:theater apartment complex libido:



