舞台は、そう遠くない未来の日本。その国は衰退に向かっている。戦争が始まる気配につつまれている。
女の幽霊が舞台上に現れる。生前二人の息子の母親であった彼女は、自分の墓を足繁く訪れる次男をいとおしく思う一方、彼女を意に介さない長男とその嫁のことが恨めしい。
胎内に新しい生命を宿す長男の妻・遥は、子どもの未来のため日本に見切りをつけ、この国を出ようと画策している。そして、自らを社会から切り離し内的亡命者のようになった女が現れ、もはや誰にも伝わらない言葉となってしまっている日本語を、舞台上であてどなくまくしたてる。
この地面の下で安らかに眠っていたいというなけなしの望みを抱く死者と、生まれいづる者の命を守ろうとする生者との利害が、近未来の不穏な日本を背景に、対立する。
http://jimen.chelfitsch.net/information/
- 公演名
- チェルフィッチュ『地面と床』
- カンパニー
- チェルフィッチュ
- 公演日
- 2013 年 12/14-12/23
- 場所
- KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
- 公式URL
- https://chelfitsch.net/works/ground-and-floor/
- クレジット
- 作・演出:岡田利規
出演:山縣太一、矢沢誠、佐々木幸子、安藤真理、青柳いづみ
音楽:サンガツ
美術:二村周作
ドラマトゥルグ:セバスチャン・ブロイ
衣装:池田木綿子(Luna Luz)
舞台監督:鈴木康郎
照明:大平智己
音響:牛川紀政
映像:山田晋平
製作:Kunstenfestivaldesarts
共同製作:
Festivals d’Automne à Paris(パリ / フランス), Les Spectacles vivants ‒ Centre Pompidou (パリ / フ ランス), HAU Hebbel am Ufer (ベルリン / ドイツ), La Bâtie ‒ Festivals de Genève(ジュネーブ / スイ ス), KAAT神奈川芸術劇場 (横浜), Kyoto Experiment(京都), De Internationale Keuze van de Rotterdamse Schouwburg(ロッテルダム/オランダ), Dublin Theatre Festival(ダブリン / アイルラン ド), Théâtre Garonne(トゥールーズ/フランス), Onassis Culutural Center(アテネ/ギリシャ)
- 撮影クレジット
- カメラマン:
田島由深
須藤崇規
三上亮
編集・監督:須藤崇規 - 映像公開
- 非公開
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